【母の卒業旅行】子育ての終わりに勢い余って、JALのプレエコでフランス(パリ)旅行をしました ~2026.1 4泊6日~
子ての終わりは二人旅と決めていた
「お母さんの子育ての区切りに、就職前に二人で旅行するから付き合ってね」
二人の子どもが小さいころから、そう伝えていました。
まあ、子どもがどこまでそれを覚えていたかは知らないけど。(多分覚えていない)
この春、長男が就職のためその時が来ました。
まさかの海外旅行
私が想定してきたのは、国内旅行の3泊4日くらい。
けれど、思いもかけず行ったのは4泊6日のフランス パリ!


パスポートを取れば、きっとどこかへ行く気になるだろう
次男が大学生になってすぐ、母の体調が悪化して、程なく他界した3年前。(もうそんなに経つのか……)
バタバタした日を過ごす中、気分転換のために国内一人旅をするようになりました。
旅ってすごく歩くでしょ。
階段が多いお寺やお城に行くと運動不足も感じたし、「歩けるうちに、いろいろなところに行っておかなくちゃ」と強く思うようになりました。
ただ、海外となると一人旅の敷居は高くて……。
「パスポートを取れば、きっとどこかへ行く気になるだろう」
そう思って昨年パスポートを取得したまではよかったのですが、案の定そのままになっていました。
時間の自由と経済力を兼ね備えた友人は少ない
国内旅行ならまだしも、海外旅行は一緒に行く人を見つけづらい。
そんなことありませんか?
バリキャリの友人は経済的に問題はないけれど、仕事が思うように休めない。
仕事はないけど経済的に問題がない友人は、夫さんがあまりよい顔をしない。(または、家族を置いて一人で行くことに躊躇する)
そうだ、長男との子育て卒業旅行を海外にしよう!
バックパッカーの彼なら海外旅行に慣れているし、浦島太郎の母も安心感がある。
それで、今どきの海外旅行のお作法を教えてもらおう。
そんなこんなで、一度は行ってみたかった、二人ともいったことがないフランスに行くことになりました。

出発前担当:母、現地担当:息子
まあ、息子の費用は母持ちになりますね。(お土産は除く)
一生に一度、息子との海外旅行をするのなら、気兼ねなく自分と息子のしたい旅行にしよう。
インフレの世の中、銀行預金は目減りするだけだし、今のうちに思い出に変えようとか、物に変えようとか、価値ある使い方をしようとか、心の中の言い訳満載です。
時は円安進行中。
円の弱さを痛感しました。
だけど、この先もっと円は弱くなる。
「行ける時に行かなくちゃ」
「え~い、片道14時間だし、YouTubeで見てきたプレエコで行ってやるぅ~(その上は何としても無理~)」
健康寿命の限りを痛感する母は、半ばやけくそです。
母:「航空券とホテルは手配したから、現地のスケジューリングとか予約は任せるよ」
息子:「了解。どこか行きたいとこある?」
母:「お母さんが行きたいところとか、現地の情報とか、いろいろ調べたことはNotionで共有するね」
息子:「了解」
母:「日本とは違って何事も時間通りにいかないだろうから、あらかじめ予約が必要な観光地は一日一か所迄にして、あとは成り行きでよいと思う」
息子:「了解」
デジタル社会の海外旅行
海外旅行が浦島太郎の私。
今どきのスマホありきの海外旅行はどんなものだろうと、ちょっと不安がありました。
何はともあれ通信環境を確保するのに、eSIMを使えるようにせねば。
私が使ったのは、日本の会社が運営する「trifa(トリファ)」。
海外のネット接続がアプリだけで完結!国内利用者数No.1【トリファ(trifa)】
eSIMについては、こちらの記事にまとめました。

それにね、現地がどれくらいキャッシュレス決済可能なのかとか、交通機関の乗り方(支払い方)はどうなっているのかとか。
実際、海外旅行をしてみて体験したことをこちらの記事にまとめました。

初めてのプレミアムエコノミー
海外旅行系のYouTuberさんたちの動画を見ていて、サクララウンジに一度は行ってみたいと思っていたんです。
プレエコはサクララウンジに入れるので、それも魅力でした。
エコノミーとプレミアムエコノミーの簡単な違い
プレエコの最大の特徴は、「機内でのゆとり」と「空港ラウンジが使えること」にあります。
JALの国際線における、エコノミークラスとプレミアムエコノミークラス(プレエコ)の主な違いをGeminiにまとめてもらいました。
| 項目 | エコノミー | プレミアムエコノミー |
| 座席の間隔 | 約84〜86cm(世界最高水準の広さ) | 約107cm(エコノミーより約20cm広い) |
| 座席の構造 | 通常のリクライニング | シェル型座席(前席が倒れてこない構造) |
| フットレスト | 基本なし(一部機材のみ) | レッグレスト・フットレスト完備 |
| 機内食 | 標準的な機内食 | エコノミーと同じ(※一部間食にうどん等あり) |
| 飲み物 | 標準メニュー | 標準メニュー + シャンパン・焼酎など |
| ヘッドホン | 通常タイプ | ノイズキャンセリング機能付き |
| 空港サービス | 通常のチェックイン | 専用カウンターでのチェックイン |
| ラウンジ | 利用不可(ステイタス保有者除く) | JALサクララウンジが利用可能 |
| 受託手荷物 | 23kg × 2個 | 23kg × 2個(エコノミーと同じ) |
旅の始まりはサクララウンジ

これ、これ、この景色!
何度YouTubeで見たことか。
息子と二人、ニヤニヤせずにはいられません。

早朝の便だったので、ラウンジが開く前から待機。

わーい、入れた~!

おぉ、JAL機が停まってる。

まだ人気がありませんが、しばらくするとにぎやかになっていました。

人気のJALカレーもいただきました!
いざ、搭乗

親子ともどもテンションMAX!(すぐ写真を撮ろうとするのが血筋)
後ろの人に気兼ねなく倒せるシートがGoodでした。
離陸後しばらくしたら「じゃあ、失礼します」って、真ん中にある仕切りを引き出されましたけどね。(やっぱり おぶ やっぱり)

足元ゆったり、フットレストとレッグレストも付いています。

シートのボタン操作は分かりやすいんだけど、イヤホンマークの右側にある小物入れの中に電源やUSB類の差し込み口があって、ちょっと差し込みづらかったな。

ビジネスクラスと同じおしぼりが、厚手でよかったです。

アメニティーポーチも付いています。

中身は、耳栓、アイマスク、歯ブラシ、モイスチャーマスク。

ドリンクはスカイタイム(JALオリジナルドリンク)をお願いしました。

機内食はエコノミーと同じもの。
行きは、和食(肉じゃが、ゴボウ、おかかご飯)にしました。
若いころは、機内食って量が少ないと思っていたんだけど、年なのかな?充分でした。(いや、ラウンジで食べたじゃないか!)

プレエコには、JALオリジナルのハーゲンダッツのアイスが付いています。
その他、スパークリングワイン、シャンパンなどの限定ドリンクもあります。

途中、軽食とか朝食もあったけど、写真を撮り忘れていました。
私、機内の画面で映画を見るのが苦手(距離が近すぎて目が疲れるのとイヤフォンが苦手)で、飛行状況を見たり、スマホにダウンロードしておいたKindleで本を読んだりして過ごしました。
息子がプレエコ限定のスパークリングワインを飲んでいたので、ちょっと味見させてもらったら、結構寝れました。
旅の終わりは、シャルル・ド・ゴール国際空港「AIR FRANCE Lounge」

帰りは、シャルル・ド・ゴール国際空港の「AIR FRANCE Lounge」が使えました。
キラキラな装飾と、エステもあります。
エステは予約ですぐいっぱいになってしまうので、夕方の便の私たちが到着した時には、受付終了でした。(残念)

広々とした空間。

疲れていたのかな?食べ物の写真を撮り忘れていました。
帰りの機内

プレエコの席数は少ないので、通路をカーテンで仕切られると、落ち着いた雰囲気です。

帰りは洋食(ミートボール、ピラフ)を選びました。チーズとか、チョコとかあるのに、なぜかお蕎麦も付いていましたね。

帰りの便のハーゲンダッツは「JAL限定」とは書いてなかったので、フランスで普通に売っているものかな。

そうそう、こちらの「うどんですかい」もプレエコのお楽しみです。
息子は往復頼んでいました。
母の胃袋では無理なので、私はちょっとだけ味見させてもらいました。

もはや軽食も母は食べられません。
やっぱり、旅って若いうちにどんどんした方がよいですね。

その分、朝食はおいしくいただきました!
プレエコシートの感想
一番よいのは、シェル型シートで前後の人に影響せず気楽にリクライニングできることでした。
身長165cmの私なら、前のシートの下に足を入れるとかなりシートを倒すことができました。
175cmの息子はそこまでではないけれど、足元が広いのでもぞもぞ動けるし、レッグレストを一番上まで上げて胡坐をかいたり、体育座りができました。
ファーストクラスやビジネスクラスのように完全に横になって寝ることはできないので、このちょっと中途半端な感じは人によって好みが分かれるかもしれません。
ただ、断続的に結構寝れたので、現地に着いて時差が気にならず行動できていたのはシートのおかげじゃないかと思っています。(ちょっとアルコールが入ったせい?)
私にとっては、よい経験だったかな。
パリは、歩く、歩く
パリはメトロが発達していてとても交通の便がよいのだけれど、私たちは歩いて歩いて歩きまくりました。
地下鉄の治安がよろしくないというのと、息子曰く「メトロに乗ってしまうとその国の景色が見れないから、俺は旅行では極力歩くことにしてるんだ」と。
なんか、いいやつだな。
私たちはオペラ地区のホテルに滞在していて、観光にはとても便利な場所でした。
主要な観光地を巡っていると、メトロに乗るほどでもなく次の観光地があって、のんびりだらだらと歩けてしまうのです。

到着した翌日朝8:30頃のルーブル美術館。
まだ暗くて雨が降ってて寒かったけど、誰もいない貸し切り状態。

ルーブル美術館は通過して。

セーヌ川沿いの道を歩き。

ノートルダム寺院のミサを見学に行きました。

あぁ、昔子どもたちにディズニーの「ノートルダムの鐘」の絵本を読んであげたな、ここかぁ。

来た時とは反対側のセーヌ川沿いを戻り。

朝ごはんのお店を探しながらぶらぶら。

初のクロワッサンとエクレア&ティー!
ティーを頼んだのだけど、フランスでは紅茶という意味ではなく、ハーブティーなどお茶系全般を指すようで、たくさんあるティーバッグから好きなものを選べました。

そして、予約時間が近づいてきたのでオルセー美術館へ。

ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」。

ゴッホの自画像。

パリの街並みはどこも美しい。

シックな建造物が立ち並ぶからこそ、差し色が映える。
それは、歩く人のファッションも同じでした。

フランスのパリ中心部、シテ島にあるゴシック建築の教会堂「サント・シャペル」。

予約してもまあまあ並んだけど、とても美しかった。

メトロに乗ったのは、このときと最終日の2回だけ。

マレ地区にある人気のセレクトショップ「Merci」で息子がどうしてもロゴ入りのバッグが欲しかったみたいで、営業時間に間に合うように乗りました。
お友だちと自分用に2つ買っていたけど、……彼女?

到着翌日の朝通り過ぎたルーブル美術館へも別の日に行きまして。
あまりに広すぎて、二人で足並みをそろえて見学するのはストレスだなということで、中では別行動。

日本のお城もよいけれど、このお部屋を見ると当時の国力の差を感じるよね。(時代背景はよく分かってないけれど)

ルーブル美術館でモナリザとともに有名な「サモトラケのニケ」。
涼しげに写っているけど、この下は暑苦しいほどすごい人。

さて、待ち合わせはモナリザのお部屋。
もうこの写真を撮るのに延々と人ごみに埋もれて、やっとのことでパシャリ!
美術館に入った時、ロッカーに荷物を入れてきたのだけど、うっかりモバイルバッテリーを置いてきてしまって、このころには充電がちょっとやばい状態に。
一時間後に無事に息子と合流できてよかったです。

手を広げて後ろを向いてと言われて撮ってもらったインスタにありがちな写真。

老舗デパート「ギャラリー・ラファイエット」から望むオペラ座。

凱旋門はちょっと残念な補修中?

シャンゼリゼ通りを歩きまして。
前日別行動で息子はパリサンジェルマンの試合に行ったのですが、街並みを見ながら行くためにホテルから1時間以上歩いた先の駅からメトロに乗ったらしいのです。

で、パリの街に合わせてちょっとおしゃれを優先したスニーカーを履いていたため、この日は足が痛すぎて辛そうで……。
ヴィトンの建物を見た後、「メトロの入口がそこにあるから先にホテルに帰れば?」と、お別れすることに。
母を一人にするのは心配そうでしたが、限界だったようで息子は「ごめん」と言いつつホテルに戻って行きました。

でもね、今はGoogleマップがあるので地図が読める母は大丈夫。
ハイブランドのお店を外から眺めながらエッフェル塔へと向かいました。(息子は前日、夜のエッフェル塔を見ていた)
GUCCIとか。

DIORとか。

かわいいお花屋さんとか、カフェとかを眺めながら。

エッフェル塔に到着。
あいにくの曇り空で、てっぺんは見えなかったけど、証拠の自撮りをして息子に到着のLINEを送りました。

で、セーヌ川沿いを歩きながら。

ところどころ観光スポットに立ち寄って。

ホテル近くのスタバで二人分のアメリカーノをテイクアウトし、部屋に戻りました。
この道すがら、コートのポケットに突っ込んでいたKALDIの粗品のエコバッグをどうも落としたらしくて。
使い勝手がよく気に入っていたのに残念です。

これは帰国の日のオペラ座。
オペラ座の中には、時間がなく中には入っていません。
そして、この横から空港行きのバスに乗って、パリとサヨナラしました。
パリのグルメ
パンのようなファーストフード的なものから、おしゃれなカフェ、家庭の味を楽しめる庶民的なお店、超高級料理まで幅広くてお店選びに迷ってしまいますが、私たちは朝はクロワッサンやパン・オ・ショコラなど、お昼と夜はビストロ(カジュアルな雰囲気でワインや手頃な価格の家庭的フランス料理を楽しむ飲食店)やスーパーで購入したものなどをいただきました。

最初は、ホテルそばのビストロで自家製ソーセージとマッシュポテトを食べました。
マッシュポテトの量ったら💦(この後、ポテトは鬼門だと知りました)
そして、お代わり自由なパンが付いています。

オルセー美術館に行く途中のパン屋さんで食べたクロワッサンとエクレア。
この時のためにアプリで勉強した「un croissant et un éclair, s’il vous plaît.(クロワッサン一つと、エクレアを一つお願いします)」を使ってみました。
ここのクロワッサンが一番おいしかったな。

オルセー美術館の中の「カフェ カンパーナ」。
大きな時計の窓と天井からぶら下がるライトが印象的です。
お昼前の人がまだ少ないときに通りかかったので、ふらっと入りました。
担当のウェイターさんが、東南アジア系のとてもフレンドリーな方で、日本が好きで何度も旅行したんだと(英語で)たくさん話してくれて感じのよいお店でした。

息子、リゾット。
見た目より量があって、デザートにアップルパイも頼んでいたけれど、そちらも大きくてかなり苦しかった模様。

母は、キッシュ。
これもかなり大きめ。
バゲットも付いていたので、おいしかったけど胃もたれしました。

いつの日かの夜。
牛のタルタル、オニオンスープ、サラダ、フレンチフライ(山盛り)。
もちろん、バゲット付き。

2階にイートイン席がある、ルーブル美術館そばのパン屋さん。
景色がよくて、オーダーは機械でもできたので助かりました。

クロワッサンはいまいちだったかな~。
でも、通勤の時間帯で、自転車でたくさんの人が出勤する様子を見ながら、街の住人になったような気分になれました。

親子で別行動をした日の夜。
近くのモノプリ(スーパー)で夕飯を調達。
息子はこの日の夜、一人でパリサンジェルマンのサッカーの試合を見に行きました。

別の日にデパ地下で見た美しいケーキたち。
フランスに来たらスイーツもいただかなくちゃね。

とはいえ、買ったのは簡単につまんで食べられるマカロン。
かわいいね。

フランスのデパ地下のお惣菜も食べてみたかった母。
ホテルの部屋でいただきました。(バゲットはなし)

いつの日かのランチ。
牛肉の煮込みと丸ごとのジャガイモが3つも!
そう、どのお料理もジャガイモがかなりの確率でついてくるのよね。(お代わり自由のバゲットはいつも)
なので、見た感じよりかなり満腹になるので、あれやこれや頼むのは危険。

息子のバイト先の方から教えてもらったジェラート屋さんで食べたキャラメルのジェラート。
昔、パリに住んでいたんですって。
すごくおいしかった!(感謝)
私たちが行ったビストロは、プレートが一つ18~30ユーロ(当時の為替で、3,000円代後半~5,000円代前半)くらいでした。
円で考えると高いよね~💦
いかに円が弱くなったかを実感しました。
それと、日本て食が豊かなんだなとも。
フランスのお料理は、どこもおいしくて満足したんです。
でも、目新しさはなかった。
私たち日本人て、町中にいろいろな国のお料理があふれていて、日本人の口に合うようにアレンジされていたとしても、日常で似たようなお料理を経験しているんですよね。
幸せなことです。
息子の成長を感じるとき
やっぱりね、バックパックしているくらいなので今どきの海外旅行に慣れていて、フランスに着陸してすぐのeSIMの切り替えから始まり、美術館やビストロの予約なんかも頼りになりました。
お互い人に依存しないタイプなので、それぞれにできることをし、困ったことがあったら互いに調べ、旅の相性はよかったかも。
現地担当でスケジューリングを頼んだけど、その辺が好きなのは私に似ているようでした。

フランス人は英語が分かってもフランス語でしか話さないというイメージでしたが、私たちが訪れたところはそんなこともありませんでした。
まずは覚えたてのフランス語で挨拶はしたけれど、(フランス語は話せないので)その後は英語で話しかけると、相手も英語で対応しようとしてくれました。
ビストロもお土産屋さんも、出会った方はみんな感じのよい人ばかり。
母は学生時代以来、英語には無縁の生活をしてきたので単語もかなり忘れてるけど、息子はまだ英語に触れる機会がある年齢。
間違ってもよいから話していれば何とかなるというマインドは持っているので、母が言葉に詰まった時にはさっとフォローに入ってくれて助かりました。
特にホテルのチェックインのとき、フランス訛りがすごくて聞き取れなかったのよ。
ありがとう、息子!

少しは一緒に写真を撮ろうと言っても逃げられていましたが、あきらめて自撮りしているとシレッと後ろに入ってくれるくらいの寛容さはありました。
一緒に旅をしていると彼なりの旅のこだわりなんかもあって、彼らしさというか、彼が旅で何を感じようとしているのかが見える一面もありました。
メトロには乗りたくないと言ったのもその一つ。
生まれて23年、人格というか魂というか彼のアイデンティティが育っているんだなと感じました。
そして、息子から見れば、私との立場が逆転し始めてることを感じる旅だったと思います。
心配され育てられてきた自分が、黙って母を心配するシーンが多くなってきたと。
もっといろいろなものを食べたかっただろうに、母の胃袋が思いのほか年を取っていて、お付き合いしきれなかったこともあったしね。(いや、フランスの量が多いんだが)
久しぶりの海外旅行で、不慣れなこともあったし。
でもね、パリの街を一人でぶらぶら楽しんで帰ってこれるくらいだから、まだしばらくは野放しにしておいても大丈夫だとも思ってくれたんじゃないかしら?
おわりに
あれから2ヶ月。
息子は巣立ち、都内で初めての一人暮らしをスタートさせました。
物件探しも、生活必需品も、引越しの手伝いも自分で手配し、人生の次のステージに旅立っていきました。
私、寂しくなかったんですよね。
家の前で見送った時、泣くこともなかった。
家が静かですっきりとしたなとは思ったけれど。
なんとなく、当日は物思いにふけることがあっただけ。
旅行に限らずこれまでの彼を見てきて、彼には生きる力がついているという実感があったからだと思います。
今回の旅行、強烈な出費だったけど思い切って本当によかった。
20年後、もし、私が認知症になっていたら……。
「私ね、昔フランスに行ったのよ。息子と二人でたくさん歩いてね、きれいな景色をたくさん見たの。いつの間にか頼りになる存在になっていてね。よい思い出だわ。」
介護士さんだと思い込んで、長男にそう話していそうな気がします。
さて、次男の時はどこにしようかな。





