【はじめての株式投資】証券会社と銀行で証券口座を開設する違いとは? ~証券会社の選び方~


みなさんは、資産運用を始めようか考えているとき、どこで証券口座を開いたらよいか悩みませんか。
私はNISAを始めるとき、とても迷いました。
「銀行でもできるって聞いたけど?」
「証券会社とはどう違うんだろう?」
とかね。
・証券口座は証券会社で開設する
・ネット証券会社がお得で便利
・初心者なら2大証券会社のSBI証券か楽天証券がよいのでは
そして、私はSBI証券に口座を開設しました。
今回は、そのとき調べたことをシェアしますね。
証券口座とは?銀行口座との違い

例えばNISAで資産運用する場合、証券口座を開設する必要があります。
銀行口座とはどう違うのでしょう?
比較項目 | 証券口座 | 銀行口座 |
---|---|---|
目的 | 株式・債券・投資信託など、様々な金融商品を売買する | 預金・引き出し・振込などの資金管理 |
お金の動き | 投資商品の売買によって資産が増減 | 預けたお金が利息とともに管理される |
リスク | 元本割れのリスクがあるが、リターンも期待できる | 基本的に元本保証(破綻しない限り) |
金利・配当 | 配当金(インカムゲイン)や値上がり益(キャピタルゲイン)を得られる可能性がある | 預金の利息は付くが、ごくわずか |
口座の種類 | 一般口座・特定口座(源泉徴収あり、源泉徴収なし)・NISA口座などがある | 普通預金・定期預金などがある |
大きな違いは「お金の増やし方」
- 証券口座
お金を「投資に使う」ことで増やすチャンスがあるが、リスクもある。 - 銀行口座
お金を「安全に保管」し、わずかな利息がつく。

銀行口座は預貯金の保管場所、証券口座は資産を育てる場所と考えると分かりやすいですね。
証券口座の種類

証券口座には種類があります。
種類とおおまかな特徴は以下の通りです。
項目 | 一般口座 | 特定口座 (源泉徴収なし) | 特定口座 (源泉徴収あり) | NISA口座 |
---|---|---|---|---|
確定申告 | 必要 | 必要(年間取引報告書あり) | 不要(証券会社が納税) | 不要 |
税金の計算 | 自分で計算 | 証券会社が計算 | 証券会社が計算し納税 | 国内分が非課税 |
税率(国内) | 20.315% | 20.315% | 20.315% | 0% |
向いている人 | 投資経験者 | 自分で確定申告したい人 | 手間をかけたくない人 | 非課税で運用したい人 |
※税率(国内) 20.315% = 所得税 15.315% + 住民税 5%

初めての方は、まずはNISA口座ですね。
但し、NISA口座は損益通算ができないので、その他の口座と併用している方もいます。
その場合、特定口座(源泉徴収あり)を使っている方が多いと思います。
私もその1人。
証券口座はどこで作れるの?


証券口座は証券会社または銀行で開設できます。
証券口座を銀行と証券会社で作る違い
項目 | 証券会社の証券口座 | 銀行の証券口座 |
---|---|---|
株式の取り扱い | 〇 | ×(投資信託・債券が中心) |
投資信託の取り扱い銘柄数 | 多い | 少ない |
NISA・iDeCo | 取扱い豊富 | 取扱いあり(種類は少なめ) |
最低積立額 | 100円~(SBI・楽天) | 1,000円~(銀行による) |
クレカ積み立て | 〇(SBI・楽天など対応) | △(非対応が多い) |
ポイントサービス | 〇(Vポイント・楽天ポイントなどが、貯まる・使える) | △(貯まる) |
取引コスト | 安い(ネット証券は特に安い、無料もあり) | 高め |
取引方法 | オンライン | 主に電話・窓口 |

もうお分かりですね。
投資信託が少ないとか、株が買えない時点で、銀行で証券口座を作ると先々詰むのです。
特にNISA口座は年度内に他社に変更できないため、制約が多い銀行は不向きです。
投資初心者が勉強してしたいことが増えたとき、選択肢が多い証券会社のほうがよいわけです。
そもそも証券のプロがいるのは証券会社なので、サービスが充実しています。
そして、万が一にも証券会社が破綻したときは、「分別管理」により資産が守られています。

お客さまが証券会社に預けた有価証券やお金は「お客さまのご資産」として、証券会社自身が保有する有価証券やお金と明確に分けて”何が誰のものか”をハッキリわかるように管理することが、金融商品取引法で義務づけられています。これを「顧客資産の分別管理」といいます。当然、当社においても、お客さまからお預りしているお客さまのご資産(有価証券やお金)を、金融商品取引法に基づき、分別管理しております。
出典:SBI証券
証券会社を選ぶときのポイント

証券会社がよいのは分かったのですが、では、どこの証券会社がよいのでしょう?
まず、証券会社はネット証券と対面証券会社に分かれます。
おおまかな違いはこちらの通りです。
項目 | ネット証券会社 | 対面証券会社 |
---|---|---|
取引方法 | インターネット(PC・スマホ) | 営業担当者と対面・電話 |
手数料 | 安い(無料もあり) | 高め(手数料が発生) |
サポート | 自分で調べる必要あり | 担当者が相談にのる |
取扱商品 | 豊富(外国株・ETFなども充実) | 会社ごとに特色あり |
投資初心者向け | 自分で学ぶ意欲が必要 | 手厚いサポートあり |
スピード | 迅速(リアルタイム取引可) | 注文までに時間がかかる |
向いている人 | 自分で投資判断をする人 | プロのアドバイスを受けたい人 |

パソコンやスマホの操作に何としても苦手意識があるという場合を除いては、ネット証券の方が手数料も安く(無料もあり)取扱商品が豊富という点でよいと思います。
その上で、個別の証券会社を選ぶときは、

- 手数料の安さ
- 取り扱い商品の多さ
- NISAに対応しているか
- 単元未満株の取り扱いがあるか
- ポイント投資が可能か
- 投資やアプリ操作の情報の多さ
などを確認してください。
初心者におすすめの証券会社

いろいろと書いてきましたが、結局のところ初心者におすすめのネット証券会社は、2大ネット証券会社と呼ばれるSBI証券か楽天証券ではないでしょうか。
この2つの証券会社は、どちらかが新サービスや人気商品を打ち出すと、追いつけ追い越せで追従してくる力があります。
特に、商品力と手数料無料は魅力です。
楽天経済圏の方は楽天証券、そうでなければSBI証券でスタートすればよいと思います。

私はSBI証券で、旧NISA口座・NISA口座・特定口座(源泉徴収あり)を利用しています。
ポイント投資に使っているのはVポイントです。
生活費の支払いをイオンカードに集約しているので、WAON POINTもVポイントに交換することで投資に回しています。

出典:SBI証券 HP

証券口座の開設手順
必要なもの
- 本人確認書類
・マイナンバーカード
・マイナンバー通知カード + 運転免許証などの本人確認書類 - 銀行口座情報(入出金用)
- メールアドレス(口座開設の申し込みや取引の通知受け取り用)
申し込みの流れ

証券口座を開設したからと言って、すぐに取引を始めないといけないわけではありません。
まずは、アプリで投資信託の種類を調べたり、値動きを観察してみましょう。
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おわりに
投資の三大原則
「長期」 「積立」 「分散」
投資は自己責任。
リスクもあるので、余力資金を使いましょう!

